きもかわいいねこ!中世ルネサンス時代のシュールな猫の絵画と挿絵 12点 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

きもかわいいねこ!中世ルネサンス時代のシュールな猫の絵画と挿絵 12点

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 現在、日本は大変な猫ブームになっております。2015年に犬と猫の飼育数がほぼ同数となり、今では猫が上位に立つほどに。日本と世界から色々な猫ちゃんが紹介され、テレビや本で大いに取り上げられ、かわいい写真集や画集も出版されまくっています。
 一方、中世ルネサンス時代の西洋人も猫を描きました。猫をペットとして飼っている人が当時もいたものの、猫を「魔女の使い魔的存在」と考える人が多数おりました。それが原因かは定かではないですが、この時代の猫はかわいい姿もありますが、中には「どうしてこうなった」と思うシュールな猫の絵画も存在します。
 面白くきもかわいい猫の絵画と挿絵12点をご紹介します!

 

「ヒエロニムス・ボス作 快楽の園一部  1505-16年」
カエル的な生物を捕まえているまだら模様の猫ちゃん。
爪も鋭く、野生の本能が芽生えているよう。

「プラスター詩篇  挿絵一部  14世紀半ば」
ネズミをがっちり万力固定!
鋭い目つきと縞模様、肩の筋肉が渋さを感じさせます。

「スイスのチューリッヒにある壁画  1340年」
ゆるキャラ以上にゆるく描いたように見える絵ですが、
見つめているとなんとなく愛着が湧いてくる、きもかわ猫。

「フランスの時祷書  16世紀後半頃」
真ん丸な目に通った鼻、落ち着き払った口。
地球外生命体の知的な存在のように感じる猫・・・。

「ジャン・マルセルの写本  1454年」
タヌキ?カワウソ?人面猫?
ふてぶてしい顔してるけどつぶらな瞳で、憎めない猫さん。

「コンラート・フォン・メゲンベルクの著書の挿絵  1434年」
マジ切れしてるがな!
かわいい猫も怒ると、般若のような怖い顔に・・・。

「ローマの時祷書  1460年」
ね、ねこ?白虎?
人間めいた白猫さんがバグパイプを吹いています。

「フランスの時祷書  15世紀」
リュートを弾く哀愁漂う猫。人生の皮肉を弾き語りしていそうです。
彼が現役だった頃は、幾多もの苦境を潜り抜けてきたのでしょう。

「フランドル派の画家作  1700年頃」
ネズミの楽譜を見ながらの猫の音楽隊。
猫ちゃんの表情が個性的で、見ていて楽しくなる絵画。

「ゲルマン系の画家作  1700年頃」
フクロウの指揮者を筆頭に、こちらも猫ちゃんが音楽を奏でています。
しかしこちらの猫達は目つきが鋭く、本気モード・・・。
ちょっとでも間違えたら怒られるスパルタ教育なのでしょうか。

「作者不詳  中世ルネサンス時代」
ね、ねこ、こちらを見つめるねこ!
でもなんか違う!顔のパーツを間違えちゃったねこ!

「作者不詳  中世ルネサンス時代」
顔が、顔が溶けてるねこ!ずれまくってるねこ!

 下二つの作品の、顔が溶けた猫ちゃんを見て不覚にも吹き出しました(笑) どうしてこうなっちゃったんでしょうか。毛並みや色遣いはしっかり描こうとしているのに、この顔クオリティ。名も分からぬ作者さんは良い感性を持っているに違いありません。
 あと、茶色の猫の隣に白猫の足があり、作品の全体像がとても気になるのですが、いくら検索しても私の力では真実に辿り着けませんでした。知っている方がみえたら教えてください!

 

【 コメント 】

  1. 管理人:扉園 より:

     >> 猫を愛する人様へ
    こんばんは^^
    あのような稚拙な小説を読んでいただきありがとうございます!
    高校生の時に小説を書き始めてから、一時期は小説家を目指そうなどと考えて、ちまちまコンテストに応募していましたが、箸にも棒にも掛からないので諦めてしまいました^^;
    掲載作品を全て読んでいただけて、お褒めの言葉をくださり本当に嬉しいです。
    性別については…ミステリーということで(ノωノ)←ぇ
    私も流行に乗らずに自分の好きな物を貫くタイプなので、猫やインスタ等のブームが行き過ぎに感じます。
    本当に猫が好きで飼うのは勿論いいのですが、ブームに乗じて飼う人がいるという事が信じられません…。
    可愛い姿だけではなく、中世の猫さんのような妖かし風(?)の姿も愛してこその猫好きですよね!
    書きためた過去の小説があるので、もし載せられる作品があれば更新するかもしれません。
    本当にありがとうございました^^

  2. 猫を愛する人 より:

    扉園さん、こんにちは。
    扉園さんは小説も書かれるんですね。七作品 全部読ませていただきました、ありがとうございました。全作品全く違う世界、素晴らしいです。面白かったです。扉園さんの世界にとっぷり浸りました。作者が男性なのか女性なのかわからないところがまたいいです。
    『洗脳』で猫が鳴いていたので猫のページでお礼を書かせていただきます。
    『敬愛の贋作』榊原 永望さんの画が見えてくるよう。
    『世界を売る者』ゴミ箱にあんな物を捨ててしまった僕。そこでいろんな生物が繁殖し始めたら大変だなぁ。
    「僕は流行が嫌いであり、皆が持っているものを持ちたくないという捻くれた感情があったのだ」
    私も同じ、今の猫ブーム ちょっと違和感です。
    上の絵の猫たちは みんな好きです。
    次の作品も楽しみに..

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