メメント・モリ -西洋美術の謎と闇- | ページ 26 | ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画をご紹介
絵画

守護天使の絵画10選。一人を見守り正しき道へ導くとされる天使は、貴方の傍にも

守護天使は一人一人についていて守り導き、善を勧め悪を退ける役割を担う天使です。 トマス・アクィナスによると、守護天使はこの世のすべての人々についており、どんなことがあっても決して離れることはないそうです。人の自由意思を天使は尊重しますが、悪...
挿絵

クリスマスに現る怪物クランプスの挿絵11点。悪い子は叩いて地獄へ放り込むぞ!

クランプス(Krampus)は山羊の角を持った悪魔の姿で描かれた怪物で、クリスマスシーズンになると聖ニコラウスと共に出没します。主にオーストリアなどの中央ヨーロッパや東ヨーロッパ、イタリア北部を含む地域で語り継がれてきました。聖ニコラウスが...
歴史

ペストの恐怖の絵画9点。中世で蔓延した黒死病は、横たわる死者の群れを生む

ペストは黒死病とも呼ばれ、人の体内にペスト菌が入り込む事によって発症します。ペストに感染すると、リンパ腺が腫れてりんごほどにも膨れ上がり、身体中に青黒い斑点が多数現われます。激しい高熱に苦しんで意識不明となり、発病から3日後には、黒紫色に変...
挿絵

【作品23点】ルネサンス期の怪物をサルバドール・ダリが加工したら、未知との遭遇に

教科書に書かれたイラストや肖像画に落書きをした経験はおありでしょうか? 私はあります。偉人の顔や背景に色んな落書きを施したのはいい思い出です。そういった事をシュールレアリスムの大御所、サルバドール・ダリはやっちゃいました。 この作品は156...
古典文学

奇天烈な怪物32連発!画家ヒエロニムス・ボスのような怪物だらけの16世紀の画集

パンタグリュエル物語はフランスのフランソワ・ラブレーによって書かれ、1532年頃に出版されました。パンタグリュエルはガルガンチュア王の息子で、超怪力で超大食らい、行くところ騒動を巻き起こす博識の巨人です。この作品は風刺や滑稽さに満ち、卑猥や...
新約聖書

辺獄へ降りてゆくキリストの絵画9点。未洗礼の者が集う、天国と地獄の中間地点

キリスト教の教えが広まる前に生きた善人は、天国か地獄かどちらに行くのだろう? 辺獄(リンボ)はそんな疑問から生まれました。キリスト教の洗礼が行われていなければ天国には行けないし、地獄に行くほど罪人ではない。では、その間の辺獄を作ってしまおう...
古典文学

ブラント作の風刺文学「阿呆船」。あらゆる愚者たちが阿呆国を目指して航海する物語

「阿呆船」は「愚者の船」とも呼ばれ、15世紀のドイツ作家セバスティアン・ブラントによって書かれた風刺文学です。あらゆる愚者たちが集結し、阿呆の国ナラゴニア目指して航海するという筋書きですが、物語形式ではなく一章ごとに異なる愚者を皮肉り、風刺...
中世・ルネサンス

色彩の魔術師ディルク・ボウツの絵画9点。遠近感を初期に用いたフランドルの画家

ディルク・ボウツは15世紀前半に生まれた初期フランドル派の画家です。ヤン・ファン・エイク、ロヒール・ファン・デル・ウェイデンの影響を受けており、北方で消失点のある遠近感を用いた初期の画家でもあります。また、鮮やかな色彩を用いており、書籍では...
映画・動画

2017年公開映画「エゴン・シーレ 死と乙女」。エロスは芸術なのか、犯罪なのか…

エゴン・シーレは1890年にオーストリアに生まれ、若干28歳で命を落としました。 その短い生の間にシーレは死やエロスの芸術を追究し、女性の裸体を描き続けます。そのスキャンダラスな一生を描いた映画「エゴン・シーレ 死と乙女」が、2017年1月...
展覧会

大エルミタージュ美術館展はレンブラント、ルーベンス、ヴァトーなど巨匠が大集結!

2017年の3月18日(土)~6月18日(日)に、森センターアーツギャラリー(六本木ヒルズ森タワー52階)で、大エルミタージュ美術館展が開催されます!(東京展は終了してしまいましたが、愛知県と兵庫に巡回展があります。日付や場所は記事下にあり...
旧約聖書

勇敢かつ魔性の女ユディトの絵画9選。祖国の為に男をたぶらかし、首を斬り落とす女

ユディトは旧約聖書の「ユディト記」に登場するユダヤ人女性で、国の為に敵陣へ潜り込み、騙して信頼を得ることで将軍の首を斬り落としたことで知られています。 アッシリアの王ネブカドネザルは、将軍ホロフェルネスをユダヤの町ベトリアという町へ派遣しま...
新約聖書

洗礼者ヨハネの首を所望する、悪女サロメの絵画10選。妖艶な踊りで求めるは首…

サロメは1世紀頃に古代パレスチナで生まれた女性で、「ユダヤ古代史」や新約聖書の「福音書」にその存在が書かれています。父はユダヤの王子ヘロデ・ピリッポス、母は王の孫のヘロディア。  ある日、サロメと母ヘロディアは義父の異母兄弟であるアンティパ...
ヒエロニムス・ボス

楽譜はお尻。ボスの「快楽の園」の楽器地獄にある音楽を、女子大生が再現

15-16世紀の北方ルネサンスの画家、ヒエロニムス・ボスの作品「快楽の園」。その右側の地獄パネルにある楽器地獄では、音楽で堕落した罪人たちが怪物と楽器によって責めさいなまれています。2014年に、アメリカの女子大学生が罪人のお尻に描かれた楽...
ギリシャ神話

我が子を食うサトゥルヌスの絵画7点。子が己を殺すという予言を恐れ、狂気に走る神

時の神であるクロノスは、ギリシャ神話の主神ゼウスの父親です。ローマ神話ではサトゥルヌスと呼びますが、ギリシャ神話の物語の為、記事ではクロノスと記述させていただきます。なお、絵画の題名がサトゥルヌスである為、タイトルはそう記述させていただきま...
古典文学

闇夜に暗躍する悪魔達。「地獄の事典」に掲載された、悪魔の挿絵

「地獄の事典」は19世紀のフランスの文筆家、コラン・ド・プランシーが書いた著書です。1818年に初版が発行され、悪魔学、オカルト、迷信、俗信、占いなどに関連した内容で、ヨーロッパのみならず全国の伝承などを幅広く取り扱っています。この著書は後...
新約聖書

どうしてこうなった。不思議で個性的な面々が連なる、キリストのお顔 9点集め

キリスト教の始祖イエス・キリストは西暦の始まりから今まで、多くの画家に描かれてきました。西洋絵画の多くはキリストを肩までの茶色い長髪と髭、痩せていて思慮深い表情に描き、その容姿は共通しています。長い歴史の間で形式化され、その枠をほとんどの画...
展覧会

2017年6月、初の本格的な「アルチンボルド」展が開催!だまし絵の先駆者が日本へ

ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593年)は16世紀後半にウィーンとプラハのハプスブルク家の宮廷で活躍した、イタリア・ミラノ生まれの画家です。彼は花や野菜、動物を寄せ集めた珍奇な肖像画を描くことで知られており、今回約10点の作品が2...
絵画

奇跡!徳島県にある大塚国際美術館は、1000点以上の名画に一度で会える!

ミケランジェロの大作「最後の審判」。本当ならイタリアのシスティーナ礼拝堂へ行かなければ会えません。ですが、ちょっと待ってください。日本の徳島県にある大塚国際美術館へ行けば観られるんです。写真のように、最後の審判が間近に観られるんです!大塚国...
新約聖書

カインとアベルの絵画10点。何故お前だけ。嫉妬と羨望が渦巻く、人類初の兄弟殺し

カインとアベルは旧約聖書「創世記」に登場する兄弟です。人類最初の男女アダムとイヴの息子たちで、彼等は人類初の殺人者と被害者になってしまいました。 カインは農耕を行い、アベルは放牧をして三男のセトと共に暮らしていました。ある日、兄は収穫した作...
だまし絵

ジュゼッペ・アルチンボルドの絵画10選。野菜男に枯れ木婆さん。物を寄せ集めた肖像画家

お野菜と果物を集めて作ったおじさん。この絵画を見たことが一度はあるのではないでしょうか。 ジュゼッペ・アルチンボルド(1527-1593年)はイタリアのミラノに生まれ、初期はステンドグラスのデザインをしていたそうです。1562年にウィーンに...