パンタグリュエル物語はフランスのフランソワ・ラブレーによって書かれ、1532年頃に出版されました。パンタグリュエルはガルガンチュア王の息子で、超怪力で超大食らい、行くところ騒動を巻き起こす博識の巨人です。この作品は風刺や滑稽さに満ち、卑猥や下品さ、笑いも交えつつ、当時の風潮や身分をこきおろしています。
1565年に出版された画集「パンタグリュエルの滑稽な夢」(Les Songes drolatiques de Pantagruel)はその物語を下敷きに生まれました。本の作者はRichard Bretonで、絵を描いたのはFrançois Desprezと言われています。ボスやブリューゲル調の人間と生物、物体が組み合わさった怪物が全120体描かれています。
不気味で滑稽な怪物たちをご覧ください。
左上の帽子の怪物が情緒があって素敵です。後ろから出るのは・・・。
ハンプティダンプティ的な怪物が気になって仕方ありません・・・。
猿蟹合戦の臼が怪物になったら、左下みたいになるのでしょうか・・・。
どこの辺りがパンタグリュエルかは分かりませんが、人間の風刺、滑稽さを伝えるうえで異形の怪物を描くのはとても良い方法のように思えます。管理人はこれらを見て「わぁ素敵、あら可愛い、変で面白い~」などと思うのですが、それってもう変人確定なのですよね、きっと。もっとこういった作品が世に広まっていって欲しいと思います。
本のデータが公開されていたので、他の怪物も見てみたい方は以下のリンクからどうぞ。
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