図像学・技法 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

図像学・技法

図像学・技法

フクロウの絵画15点。闇の中、音もなく飛来し獲物を補足する、知恵と凶兆の象徴

鳥類最古の種のひとつともされているフクロウ。夜の森に住まう猛禽類。音もなく滑空し、獲物を捕らえるフクロウは古来より神秘的な存在と考えられていました。古代ギリシアではミネルヴァの使いとして知恵を司り、中世では魔女の使いとして闇の側面を持ち、日...
図像学・技法

インパクトのある絵画12点。驚愕、おどけ、変顔、絶叫…ひたすら個性が光る作品

古典的な絵画のモチーフは比較的決まっており、神話、聖書、寓意、静物、農民画、風景、肖像、歴史など、ある程度テーマに沿っています。中にはカリカチュア(皮肉)のような滑稽さを表した作品や、実験的な作品、遊び心のある作品もありますが、「絵画」を想...
中世・ルネサンス

悪魔と住民の絵画11点。闇の異形とゆるく真剣に付き合う、中世の幻想ワールド

聖や闇の存在が、現代よりも深く信じられていた中世。 心を惑わし堕落させようと企む悪魔は、人々にとって脅威でした。甘言で誘惑して悪事を誘発させ、罪を犯させる。罪深き者は死後、天使の祝福を受けることができない。笑みを浮かべし悪魔は、穢れし魂を地...
図像学・技法

超個性的!豊穣な卵のマスターと呼ばれる、素性不明な画家の寓意的作品13点

びっしりと描かれた人体と異形。転がる卵。滑稽めいた顔。寓意と風刺と謎がたゆたう、奇異な作品ー…。17世紀後半~18世紀前半頃に生きたとされる、不思議な作品の画家はこう名付けられました。 「Master of the Fertility of...
図像学・技法

ネズミの絵画11点。家を縦横無尽に走りまわり、死のペストを運ぶ陰の脅威者

家に穴を開け屋根裏を走りまわり、穀物を食い荒らしてフンを落とす。現代でも害獣とされ、駆除の対象になってしまうネズミ。 中世、近世のヨーロッパにおいてもネズミは忌み嫌われる存在で、不吉や死、病気の象徴として恐れられ、駆除されていました。ですが...
図像学・技法

美徳と悪徳の寓意(アレゴリー)12点。快楽か厳粛か。己の葛藤を具現化する命題

美徳は元々人間らしさ、人間としての価値を意味します。キリスト教支配における時代、「信仰」「希望」「慈愛」の三つと「正義」「賢明」「剛毅」「節制」の四つの、七つの美徳があるとされました。一方、悪徳も「吝嗇(りんしょく)」「憤怒」「淫欲」「嫉妬...
ギリシャ神話

時の翁(クロノス)の絵画9点。大鎌を携え、若さを無情に刈り取る翼を持つ老人

時の翁(クロノス)は大鎌や砂時計を持つ老人の姿で描かれ、現生の時間的な虚しさを象徴しています。 クロノスは「時」を意味し、ギリシアの神とされています。紀元前6世紀頃の思想家シュロスのペレキデスによって言及されました。ゼウス達の父親であるクロ...
だまし絵

トロンプ・ルイユ(だまし絵)の絵画13点。視覚と常識の裏切りに挑戦した錯視の世界

トロンプ・ルイユ(騙し絵)は、平面を本物の三次元世界に見せかけたり、物体の形体を物の寄せ集めで表現したり、鑑賞する角度によって絵が変化したりする、錯視を利用した技法のことを指します。「トリックアート」と呼ばれる事もあります。 騙し絵の起源は...
図像学・技法

眠る子供の絵画13点。天使やクピド、イエス、死などの象徴として眠る無垢な子供達

すやすやと気持ちよさそうに眠る幼い子供。多くの人はその子を愛らしく感じ、世間の垢にまみれていないピュアな存在であるように思うのではないでしょうか。幼い子供は現代でも純粋無垢の象徴とされていますね。 それは過去の西洋でも同様で、子供は純粋の象...
図像学・技法

不気味な静物画の絵画13点。静寂の画面に配置された自然の恵みという生活の糧

静止した自然物や人工物を自由に配置し、画面を構成する西洋画のジャンルの一つである静物画。 静物画といえども対象物、込められた意味などでカテゴリーは細かく分けることができ、コレクションやヴァニタス(虚しさの寓意)、果物や花束、台所や晩餐の品物...
中世・ルネサンス

頭足人グリロスの彩飾写本13点。頭と手足と獣が合体したシュールな怪物【第二弾】

頭と足が合体したような怪物のことを指す、グリロス(頭足人)。 頭と足でなくともグリロスと呼ばれる者もおり、厳密に言えば頭部を色々なパーツと組み合わせて作る怪物とされています。グリロスはギリシア・ローマ時代の玉石彫刻から発生したと言われており...
中世・ルネサンス

凶悪な兎の彩飾写本13点。弱者の兎が人や猟犬を攻撃するシュールな逆転復讐劇

二つの長い耳がぴんと立ち、もふもふとした愛らしい姿をした兎。 古代の時代より兎は狩られる運命にある動物でした。自然世界と人間社会、いずれにおいても兎は格好の獲物とされ、肉食獣や狩猟犬、人間の武器に追われて逃げ回るばかりでした。食物連鎖の位置...
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薄明光線(レンブラント光線)の絵画13点。天空より柱状に降り注ぐ神秘的な光の表現

薄明光線は雲の切れ目から太陽の光が漏れた時、地上へと光線の柱が放射状に降り注いで見える現象です。逆に雲の切れ目から上空に光が注ぐこともあります。 薄明光線は地域によって、光芒、天使の梯子、天使の階段、ゴッドレイ、ヤコブの梯子、レンブラント光...
中世・ルネサンス

運命の女神フォルトゥナの中世絵画13点。全人類の車輪を操る、表裏一体の女神

フォルトゥナはローマ神話における運命の女神です。ギリシャ神話ではテュケーに相当し、幸運の女神ともされています。 フォルトゥナは元々豊穣を司る女神で、ローマの東にあるプラエネステという土地で信仰されていたそうです。ローマ王がその信仰を自国へと...
図像学・技法

若さの泉の絵画14点。老人が入ると青年へ。願望から伝説が生まれた若返りの泉

「若さの泉」は、入るだけで老人が瞬く間に若返るとされた伝説の泉です。「若返りの泉」「青春の泉」とも呼ばれています。 西洋でいつ頃伝説が普及したかは定かではありませんが、中世時代にはあったようです。元々、水は不思議な力を持つと考えられており、...
図像学・技法

猿の絵画13点。17世紀のフランドルで流行した、人を猿に置き換える風刺&民衆画

猿がまるで人間のように描かれた絵画を見たことがあるでしょうか。 猿が絵を描いていたり、彫刻をしていたり、お茶をしていたり、煙草を吸っていたり・・・。猿の絵画が登場したのは16世紀頃で、ブリューゲルなどのフランドル画家が始まりとされており、1...
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テネブリスム(暗黒主義)の絵画13点。カラヴァッジョから始まる光と闇のコントラスト

テネブリスム(暗黒主義)は光と闇の強いコントラストを用いた絵画の様式です。 17世紀のバロック期において流行したスタイルで、暗闇の中に強い光源を当てた人物を配置したり、夜中にほのかな蝋燭の光を当てて人物を浮かび上がらせたりするのが特徴です。...
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季節と時間に関する寓意画(アレゴリー)13点。春夏秋冬、朝昼夕夜を絵画で表現する

寓意画(ぐうい)はアレゴリーとも呼ばれ、複雑で難しい概念を、擬人化したり象徴を使用することよって絵画で表わす美術の形態の一つです。 → 寓意画について詳しく知りたい方はこちら 一年は365日12か月で表わされ、春夏秋冬の四季があります。また...
図像学・技法

音楽、彫刻、絵画の芸術の寓意(アレゴリー)の作品12点。画家は芸術そのものを表す

寓意画(ぐうい)はアレゴリーとも呼ばれ、難しい概念を、擬人化したり図像を用いることによって絵画で表わす美術の形態の一つです。 → 寓意画について詳しく知りたい方はこちら 西洋における芸術はアルタミラやラスコーの壁画、ギリシャの彫刻、竪琴、縦...
図像学・技法

戦争と平和の寓意画 (アレゴリー) 12点。正義と情熱は、希望と幸福を呼び覚ます

寓意画(ぐうい)はアレゴリーとも呼ばれ、難解で抽象的な概念を、擬人化したり象徴を用いることによって絵画で表わす美術の形態の一つです。 → 寓意画について詳しく知りたい方はこちら 西洋では長きに渡って戦争と和平が繰り返されてきました。双方の意...