ロンドン ナショナル・ギャラリーの5つの展覧会をご紹介 【2017年-2018年開催】 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

ロンドン ナショナル・ギャラリーの5つの展覧会をご紹介 【2017年-2018年開催】

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 ロンドンにある美術館「ナショナル・ギャラリー」にて、2017年~2018年に行われている展覧会5つをピックアップしました!ミケランジェロの展覧会や、ファン・エイクとラファエル前派の展覧会など、どれも魅力的なものばかりなので、早速ご覧下さい^^

 

「ミケランジェロとセバスティアーノ」展

 開催期間:2017年3月15日~2017年6月25日


© The National Gallery

 イタリアルネサンス時代の巨匠ミケランジェロと、マイナーなヴェネツィアの画家セバスティアーノは友情関係にありました。1511年以降、彼等は友人として絵画を共に描き合ったり、構図をアドバイスしたりしていい影響を与えていましたが、晩年、システィーナ礼拝堂の最後の審判を巡って二人は激しい口論になりました。
 ミケランジェロはフレスコ画で描いた方が良いと主張し、セバスティアーノは油絵で描いた方が良いと主張したのです。結局最後の審判はミケランジェロが描くことになり、二人の友人関係は二度と戻ることはなかったのです。
 絵画だけではなく、二人が描いたデッサンや手紙も展示されるそうです。一部の作品は動画から見ることができます。イベントも定期的に行うようなので、要チェックです!

 
「クリス・オフィリの魔法の織物」展

 開催期間:2017年4月26日~2017年8月28日


© The National Gallery

 クリス・オフィリはナイジェリアの血を引くイギリス人で、ターナー賞を黒人初で受賞した注目されている現代アーティストです。今回、彼は有名なタペストリー会社 Dovecot Tapestry Studio と協力して手織りのタペストリーを発表しました。古典的な神話や魔法、風景や歴史を反映したエキゾチックな作品になっております。

 

「ジョバンニ・ダ・リミニ -14世紀初頭の名画-」展

 開催期間:2017年6月14日~2017年10月8日


© The National Gallery

 14世紀の西洋で活躍していた画家にジョット・デ・ボンドーネがいますが、この画家ジョバンニ・ダ・リミニも負けていなかったようです。「聖母と聖人の生活風景」は2015年に此処の美術館が購入し、作品「キリストの生涯の風景」と共にイギリス初の展示となるそうです。
 ジョバンニ・ダ・リミニの作品以外にも14世紀の作品が集結し、ビザンチン時代のイコンなども展示されます。

 

「リフレクションズ -ファン・エイクとラファエル前派-」展

 開催期間:2017年10月2日~2018年4月2日


© The National Gallery

 ラファエル前派の礎(いしずえ)を築き上げたものの一つとして、15世紀のフランドルの画家ヤン・ファン・エイクが描き上げた「アルノルフィーニ夫妻像」がありました。
 ウィリアム・ホルマン・ハント、ジョン・エヴァレット・ミレー、さらにはダンテ・ゲイブリエル・ロセッティがこのファン・エイクの作品の影響を受けたとされています。今回の展覧会ではナショナル・ギャラリーが保有している「アルノルフィーニ夫婦像」をはじめとして、他の美術館からも同じ題材の作品を集め、ファン・エイクの作品によるラファエル前派の反映が紹介されます。

→ ファン・エイクについて詳しく知りたい方はこちら

 

「モノクローム -白と黒の絵画-」展

 開催期間:2017年10月30日〜2018年2月18日


© The National Gallery

 中世ルネサンス時代の作品から現代の作品まで、モノクローム(白黒)の作品を集め、その伝統を紹介する展覧会。これまでモノクロの作品に対する大規模な展覧会はなかったそうです。
 初期の宗教絵画に表れた彫刻を模倣する絵画(グリザイユ)や、木版画や版画、現代における写真、映画などに対応する絵画作品まで、一連の流れやその影響を紹介します。ゲルハルト・リヒター、レンブラント・ファン・レイン、パブロ・ピカソなどの作品も出品されるそうです。

→ グリザイユについて詳しく知りたい方はこちら

 

まとめ

 どの展覧会も魅力的な内容で、どれにしようか迷ってしまいますよね^^ イギリスのロンドンへ旅行へ行く予定のある方は、ぜひ興味のあるナショナル・ギャラリーの展覧会を狙っていって下さい!全部の展覧会を網羅するってのもありだと思いますよ!←w

(こちらは2017年4月時点での情報です。美術館側の都合により、情報が変更される場合がございますので、ご了承ください)

→ < ナショナル・ギャラリーの公式HPはこちら(英語) >

 

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