神秘的…。2017年3月の展覧会、アルフォンス・ミュシャの<スラヴ叙事詩>が日本へ | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

神秘的…。2017年3月の展覧会、アルフォンス・ミュシャの<スラヴ叙事詩>が日本へ

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 2017年3月8日~6月5日まで、東京の国立新美術館で「ミュシャ展」が始まります!
 ミュシャといえば美しい女性と花のイメージがありますが、今回の展覧会は一味違ったミュシャが楽しめます。彼が長年かかって描き上げた連作<スラヴ叙事詩>20点が初来日を果たすのです。幻想的で美しいのもさることながら、特筆すべきはその大きさで、小さいものでも4m×4mほど、大きいものは6m×8mあるんです!8mといえばビル4階ほどの高さになりますので、その大きさがよく分かります。その作品20点が美術館に集結するのですから、さぞ圧巻でしょう。作品の一部を紹介します。

「ルヤーナ島でのスヴァントヴィート祭」
1912年 油彩、テンペラ/カンヴァス 610×810cm
古代に行われていた大地の神を祀る大きな祝祭を描いた作品。

「原故郷のスラヴ民族」
1912年 油彩、テンペラ/カンヴァス 610×810cm
スラヴの原住民が他民族の侵入から身を隠す場面。平和と守護の擬人像が格好いい。

「スラヴ式典礼の導入」
1912年 油彩、テンペラ/カンヴァス 610×810cm
王にスラヴ語の使用を認可する、教皇勅書が読み上げられるシーン。手前のお兄さんはOK合図?

「菩提樹の下で行われるオムラディナ会の誓い」
1926-28年 油彩、テンペラ/カンヴァス 390×590cm
スラヴ文化の再興を求める会の集まり。しかし、20世紀頭に弾圧を受けてしまった。

「スラヴ民族の神格化」
1926-28年 油彩、テンペラ/カンヴァス 480×405cm
スラヴ民族の勝利を描いた作品。背後のキリストを模した神格の人が圧巻。

 愛国主義者であったミュシャは故郷チェコの独立の為に、17年かかってこの連作を描き上げました。彼の熱意、願いが伝わってくる作品ばかりです。ぜひ美しい作品を見に行ってください。こちらの展覧会、期間限定前売り券を販売していて、11月30日までにペアチケットを申し込むと、1人1600円のところ2人で2300円で買えてしまいます。管理人も早速行く計画を立てています。詳細は以下のリンクからどうぞ!

<ミュシャ展公式HP>

 

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