メメント・モリの絵画13点。死を想えという意味の、死の象徴に満ちた主題【第二弾】 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

メメント・モリの絵画13点。死を想えという意味の、死の象徴に満ちた主題【第二弾】

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 ラテン語で「死を想え」という意味である「メメント・モリ」。
 人の生はいつかは終わる。それを忘れるなという警句としての意味を含んでいます。このメメント・モリのテーマは多くの画家や彫刻家、小説家に愛され、沢山の作品が世に生み出されています。もうすぐこのサイト「メメント・モリ ‐西洋美術の謎と闇₋」は二周年を迎えるので、原点に還って第二弾を掲載することにしました。
 では、死のモチーフが溢れるメメント・モリの絵画13点をご覧ください。トラウマになりそうな閲覧注意の作品がありますので、くれぐれもご注意くださいね。

 

「スペイン系の画家作 作者不詳  18世紀頃」
中央には死に囚われている人が描かれ、上下には地獄や
煉獄の情景が描かれています。「死は誰も逃れられない。
死んで地獄へと行く前に、善行をして救われるようにしなさい」
というメッセージが込められているのでしょうか。

「ドイツ出身の画家作 作者不詳  16-17世紀頃」
死者と生者が踊る死の舞踏(ダンス・マカブル)の作品。
埋葬された骨を囲んで踊る骨と人。その上下には天国と地獄、
絵の周囲には様々な役職の人がShall we Dance?と誘われています。

「ドイツ出身の画家作 作者不詳  18世紀頃」
目からにょろっと蛇を出した頭蓋骨と、椅子に腰かけて巨大な
矢を持った死神の作品。蛇が食べているのは生の象徴である
林檎・・・かな。砂時計は時間が限られている事を暗示しています。

「イタリアの工房作 作者不詳 18世紀初頭」
鎌と砂時計を持ってにやりと笑う不気味な「死」。
足元の楽器や教皇帽、本はどんな娯楽も権威も知識も、死の前
には儚いものだという暗示。上のふくろう(ミミズク)は不吉の象徴
として描かれています。

「スペイン出身の画家作 作者不詳 1680年頃」
ご婦人の服を着た骨。どんな若く美しい女性でも死が
訪れるかもしれないという意味だと思います。
それにしてもたくましい骨格をしていらっしゃる・・・。
attributed to Spanish painter  1680

「イタリア出身の画家作 作者不詳 1750年頃」
三名の「死」が死に溢れたモニュメントを完成させたようです。
台座には「富者も貧者も混じって死ななければならない」と書いて
あります。手前の骨さんは翼が生えているから、死の天使なのかな?

「Johann Jacob Ridinger と Johann Elias Ridinger 作  1760年」
「死のルール」という作品。物凄く不吉な笑顔をした「死」が
「これは誰にも逆らえない真理だぜ?」と私達に語りかけてくる
ようですね。足元には鎧や金貨、パレットまであります・・・。

「Carstian Luyckx 作  1623-57年」
こちらの「死」も控え目に「これは真理なのだよ」と訴えかけています。
王冠や鎧、旗や本。凄く精緻で美しいタッチの作品ですね。
家に飾りたいな。←ぇ

「イギリス出身の画家作 作者不詳  1800年頃」
躍動感があり、凄く格好いい作品。「死」が地獄の軍勢を率いている
ようです。これから多くの人々に不幸をまき散らす気なのでしょうか。
毎度のことながら三名のお尻が気になる・・・。←ぇ

「Trophime Bigot 作  1630-35年」
暗闇の中に一筋の蝋燭。ぼんやりと浮かび上がる頭蓋骨と
女性・・・。私達を見つめるその目は「みんなこうなるの」と言って
いるかのよう。闇深き中で指をさされると、説得感が増しますね。

「Jacopo Ligozzi 作  1604年」
こ、こわすぎる・・・( ;∀;)
腐敗し、半分ミイラとなった女性の頭部。その後ろには悪魔の
ような怪物が鏡を覗き込んでいます。何も語らずとも、
もうこの作品は「メメント・モリ」と叫んでいますね・・・。

「Jacopo Ligozzi の追随者作1728年」
こわいのダブルパンチです( ;∀;)
腐敗して虫がたかり、崩れかけた男性の頭部。虫が飛来してくる
様子と、濁った眼の虚無感がトラウマ級です。

「Hans Larwin 作  1917年」
戦争に参戦し、敵に銃を向ける兵隊。その後ろには・・・。
こわいのがいますってー!戦地へと赴く兵士の心境は、
まさにこんな感じではなかったでしょうか。

 ダークすぎる作品を掲載した後に言うのもおかしいし、本当に恥ずかしい事なのですが、今だから告白します。このサイトの名前・・・実は間違えているんです(;ノωノ)
 「Mement mori」になっていると思うのですが、正しいつづりは「Memento mori」です。Oが一個足りなかったのです・・・。それに気付いたのは、ドメイン(サイトの住所みたいなもの)を入手して、サイトを開設してから。「ぐわー!間違えとるやーーん!!」と冷や汗が洪水のように流れても後の祭り。ドメインは変更が効かないのでした・・・。
 なので、このサイトの「メメント・モリ」のニュアンスは「死を想え!」という脅迫めいたものではなく、「人は誰にでも死は訪れる。死を想って楽しくやろうぜ♪」みたいな雰囲気ということにしております。そう、「Mement mori」というつづりはわざとなのです!これが正しいのです!(こじつけw)
 こんないい加減な管理人ですが、これからもよろしくお願いします^^;

→ 第一弾のメメント・モリの絵画を見たい方はこちら

 

【 コメント 】

  1. 管理人:扉園 より:

    >> カボチャの骸骨様へ
    こんばんは^^
    このスペルで貫き通します(笑)
    そしてそのままこれが正規のスペルになってしまえばいいんです。←ぇ
    個人的には「メメント・モリ」…死を忘れるなという警句、「ヴァニタス」…死の無常観、虚無感、「死の舞踏」…死は誰にでも訪れるという教訓、皮肉というイメージがあります。
    死はアルカディアにも住んでいますし、無敵ですよね!
    今日はハッピーハロウィンですね。トリックオアトリート♪^^
    と言っても仮装もせずに自宅待機ですw
    本当に人に迷惑をかける行為はしないで欲しいですよね。
    というか、Jacopo Ligozziのポスターをぜひ自宅に貼ってください(ノωノ)←ぇ
    こんな悪戯なら大歓迎しますw

  2. カボチャの骸骨 より:

    メメント・モリ、スペルの違いに気がつきませんでした(笑)
    本来はどちらの意味、というかニュアンスだったんでしたっけね。無常観か、前向きな教訓か……、前に調べたけど忘れてしまいました。
    ハロウィン楽しんでいる人たちも、街で迷惑行為なんかしないで、「お菓子くれなきゃ玄関先に Jacopo Ligozzi のポスター貼っちゃうぞ」という粋な楽しみ方をしてほしいものです。←ぇ^^;
    ……ちなみに、私はこのテーマだとプッサンの牧歌的な絵を思い出します。「こんなとこにもいるんだぜ^^ by 死」

  3. 管理人:扉園 より:

    >> 美術を愛する人様へ
    こんばんは^^
    作者によって死に対する接し方というか、死生観が感じられて興味深いですよね。
    死は醜く恐ろしいというマイナス面がある作品や、死があるからこそ人生を精一杯生きよう!というプラスに転じられている作品。
    いずれ人は死ぬから善行をしなさいという宗教的な作品…。
    死があるからこそ生が輝いて感じられるし、死という闇を覗くことで人間的に成長できるように私は思います。
    死の舞踏は「どんな階級の者でも等しく死ぬ」という皮肉のこもったテーマなのですが、中世ルネサンスの作品だと楽しく感じられてしまいますよね。
    「王でも金持ちでも死ぬんだから別に羨ましくないもんねー!」と作者がなんだか吹っ切れている感があります^^
    個人的に、上から二番目の死の舞踏の作品がパズルになったら凄く欲しいです。←ぇ

  4. 管理人:扉園 より:

    >> フュースリおたく様へ
    こんばんは^^
    いつもありがとうございます!
    11月5日に2周年記念のプレゼント企画がありますので、よろしければご参加ください^^
    森さんなのに「めめちゃん」。
    意味ありげなあだ名ですね。気になる…。
    それにしてもめめちゃんというあだ名、可愛くて羨ましいです。私もめめちゃんと呼ばれたかった。←ぇ
    これからもよろしくお願いいたします^^#

  5. 美術を愛する人 より:

    無常観や儚さを描く目的はあったのでしょうが、画家が楽しんでそうな茶目っ気がある骸骨もいくつかありますね。
    骨は骨で不思議な美しさがありますし、死の舞踏とかは死んでも踊るぜ!という妙なポジティブさすら感じてしまいます。

  6. フュースリおたく より:

    2周年おめでとうございます。
    そういえば、学生時代に森さんという同級生がいて、めめちゃんていうあだ名があったんですが、もしかしたらこんな高尚な由来があったのかもしれない…。すみません、すごくどうでもいいですよね汗 楽しみにこれからも見にきますね〜’◡’

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