メメント・モリはラテン語で「死ぬことを忘れるな」という意味の、宗教的スローガンです。人間はいつか必ず終わりが来る。地位や財産を持っていても、無一文でも平等に死は訪れます。明日歩いていたら、突然悪魔に魂を抜かれるかもしれない。死神が鎌を持って立っているかもしれない。生きている限り、私たちは死から離れられないのです。
昔からこの恐ろしいテーマは西洋の画家に好まれ、たくさんの作品が生まれました。死の象徴として骸骨は欠かせません。頭蓋骨そのものを描いたり、骸骨を持った肖像画が描かれたりと、画家は不気味で虚ろな存在を描き続けました。その一部をご紹介したいと思います。
「16世紀 ヤン・サンレーダム作」
装飾は素敵だが、頭蓋骨はこちらをしかと見ている。
「15世紀 ハンス・メムリンク作」
眼窩や歯の抜け落ちた感が不気味・・・。
「ドイツ出身の画家作 16世紀」
蛇とヒキガエルは不吉な魔のものの象徴。死は迫っている。
「17世紀 アレクサンダー・マール作」
自らの死に驚いているのか、死が哄笑しているのか・・・。
「イギリスの挿絵 1823年」
老若男女が死の懐の中におり、死は世界の王である。
「ポンペイのモザイク画 紀元前30-14年頃」
猿のようなお顔をしたドクロ。にんまりと満面の笑みを浮かべています。
「17世紀 フランス・ハルス作」
この肖像を画家に描かせた彼は心意気高しです。
「アーノルド・ベックリン作 1872年」
死の島で有名なベックリンは、自画像で死を描いてしまっています。
【 コメント 】
>> 美術を愛する人様へ
こんばんは。
未来はこれからも続くと思いたいですが、保障はないんですよね…。
寿命は誰にも分からない。
死は不明で恐ろしい存在ですが、死を意識するからこそ生を意識し、実りのある人生にしていきたいと考えます。
終わりが訪れ人生を振り返った時、「これでよかった」と思えるような人生にしていけたらな、と思います。
メメント・モリ…死を忘れるなですね。先の長い小さい子が「死にたくない、死んだらどうなるんだ」と泣いた話を聞いたとき、より残りの少ない私は「そんなことはない」なんて一蹴したのを思い出しました。死があるということを心の片隅に置いておかないといけませんね。
>> 地獄の咎人エス・ノト様へ
さすが死神をテーマにした作品だけありますね!
深いお言葉です。鎌を持った死神が具現化して来たら、絶望しか沸きません^^;←ぇ
自らの寿命を知ってしまったら、その者の人生は一体どうなるのだろう…。
久保帯人「人が希望を持ち得るのは、死が目に見えぬものだからだ」
>> 今日のお礼はここで様へ
こんばんは^^
早速読んでいただきありがとうございます!
オーパーツは様々な説が考えられていますが、「タイムトラベル説」は調べてみてもほとんど言及がなかったので「それがあってもいいじゃない!」と思って書いてしまいました。
私はゲームや漫画の世界から入っていって、超常現象や不可思議な事象について興味を持ち始めました。
今では家の本棚が、神話や美術、超常現象やオカルトなどの書籍で溢れています^^;
今日のお礼はここで様のお陰で、また小説を書いてみようかなという気が起きてきました。
書き上げるのに凄く時間がかかるタイプなので、ぼちぼち進めようと思います。
こちらこそ幾ら感謝しても足りません^^
扉園さん、おはようございます。
早速の作品のご紹介あいがとうございました。
一気読みでした。
ドラえもんを読んことがあって・・
ドラえもんの世界では時空間は自由自在。
そのせいか『オーパーツ』は不思議な世界だけれど
全く違和感なく読めました。
扉園さんは漫画の世界にも詳しくていらっしゃるんですよね。
でもドラえもんとは違う分野かな?
もう一度、
ありがとうございました!