2017年に入り、ブリューゲル「バベルの塔」展が三か月を切りました。展覧会の公式HPもだいぶ更新され、周知の情報になっている方も多いと思います。ですが、まだまだ多くの方に展覧会のことを知っていただきたい。マスコットキャラクター「タラ夫」も一生懸命、展覧会を宣伝しています。
(追記) ついに展覧会がスタートしました!今だかつてないブリューゲル&ボス&怪物ヒートに、とても興奮しています!皆様にタラ夫のような子をもっともっと伝えていきたいです。
私も微々たる力ですがタラ夫を応援したいと思いますので、きも可愛い魚の怪物を10点紹介いたします!
「ピーテル・ブリューゲル(父)& ピーテル・ファン・デル・ヘイデン作 1557年」
「大きな魚は小さな魚を食う」というタイトルの版画。左上にいるのが・・・。
この子がタラ夫のモデル。
「13世紀写本のレヴィアタンの挿絵」
海の恐ろしい怪物レヴィアタンを表した絵ですが、
表情がなんとも可愛らしいです。
「Hortus Sanitatis の写本挿絵 1491年」
鯉のような魚とエビがくっついた怪物。こちらを睨む目つきが
何かを企んでいそうで面白いです。
「Book of Wonders の写本挿絵 17-18世紀」
シーマンのような人面魚。
これはきも可愛いというより、シュール不気味・・・。
「ヒエロニムス・ボス作 干し草車中央 一部 1485-1505年頃」
小動物のような男と一緒に行進する勇敢なる魚。
剣を帯び、黒いブーツを履き、立派な足が生えています。
「ヒエロニムス・ボス作 干し草車右側 一部 1485-1505年頃」
人間をぱっくりと呑み込んだアンコウのような形の魚。
足も上手に生え、可愛らしい形になっています。
「ヒエロニムス・ボス作 聖アントニヌスの誘惑部分 1485-05年頃」
ボスの魚怪物の中で一番有名と思われる子。背中に鎧を背負い、
背後が船になっています。何度見ても飽きない姿。
「ヒエロニムス・ボス作 聖アントニヌスの誘惑部分 1485-05年頃」
怪物に乗っけられ、空を舞うアントニヌス。その両端には魚の怪物
たちが取り巻いています。大きく口を開けた表情が可愛い。
「ヒエロニムス・ボス作 聖アントニヌスの誘惑部分 1485-05年頃」
大きな魚は小さな魚を食べる状態になっています。頭には塔が付き、
後ろ脚は虫のようになっています。これぞボスワールド。
「ヒエロニムス・ボスの追随者作 16-17世紀」
ちょっとお間抜けな表情が愛らしい。でも、このサイズの怪物が
ぱたぱた飛んで来たら、絶対にひっくり返る。
「ピーテル・ブリューゲル(父)作 反逆天使の墜落部分 16世紀」
魚が魚にプロレス級の頭突き!真下にいる男はマジでビビり顔です。
魚の怪物が描かれた作品は結構沢山あると思っていましたが、キリストの聖なる象徴に魚がある為か、案外少なかったです。魚の怪物のほとんどがボスとブリューゲルが描いたもので、二人の怪物のレパートリーの多さ、デザインの素晴らしさを再確認したように思います。
ブリューゲル「バベルの塔」展まであと三か月。タラ夫、宣伝頑張ってください!
(7月7日追記)
ラインのスタンプショップを何気なく見ていると、あなたへのお勧め部分にタラ夫のスタンプが。なんと!タラ夫のスタンプなんてあったんですね!怪物ファンの私としたらうっかりしていました・・・。
考える間もなく、スタンプ購入しました(笑)
タラ夫めっちゃ可愛いですよ!ゆるさときもさが絶妙で大好きです!友人にタラ夫送りまくります!すね毛だらけの謎の魚を送って、ドン引きされても全然気にしませんよ(笑) 気になった方はぜひぜひ見てみてください。下にリンクを張っておきました。
東京の展覧会は終わってしまいましたが、まだ大阪会場があります。バベルの塔展フィーバーはこれからも続きそうですね!私は二回目を行こうか考え中です(^^)/
→ ブリューゲル「バベルの塔」展公式HPはこちら
→ タラ夫の公式ラインスタンプはこちら
【 コメント 】
>> 杉並でぼーっと生きてます様へ
はじめまして、こんばんは^^
お役に立てて良かったです!
リスボンの国立古美術館だと「聖アントニウスの誘惑」でしょうか?
まだ実物を見ていないので羨ましいです^^
ボス師匠の絵画を鑑賞コンプリートしたいなぁ…。
諸星大二郎さんもヒグチユウコさんも独特な怪物の世界観をお持ちですよね。
特にヒグチさんは「バベルの塔展」の時に怪物のコラボ本を出していて、印象に残っています。
ボス以外にもシュールな怪物や、神話や歴史、聖書などの絵画も紹介しておりますので、「これってどんな画家だっけ?どんな内容だっけ?」と疑問に思うことがありましたら、「メメント・モリ」をちらっと見てみてくださいね^^
はじめまして。去年ポルトガルの古美術館で見た絵が、諸星大二郎の作品、ヒグチユウコ展以降、ずっと気になっていたのですが、画家の名前や作品名がうろ覚えで、モヤモヤしていました。こちらのサイトが非常に詳しいので、やっとスッキリしました。とても助かりました。ボッシュの名前、もう忘れません。本当にありがとうございます!