2018年1月, 東京より展覧会「ブリューゲル展 画家一族」が開催!150年の長き系譜 | メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

2018年1月, 東京より展覧会「ブリューゲル展 画家一族」が開催!150年の長き系譜

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 2018年1月23日(火)―4月1日(日)より、東京都美術館において「ブリューゲル展 画家一族 150年の系譜」が始まります!ピーテル・ブリューゲル(父)より、五世代に渡って続いた画家一族。個人所蔵なども含め、約100点ほどが出品される予定です。2017年4月より開催された「バベルの塔展」に引き続き、来年もブリューゲル祭りの年になりそうですね。私はテンション上がりっぱなりです!
 早速詳細を見ていきましょう!

 

「ブリューゲル展」チラシ

 「バベルの塔展」の時に入手したチラシ。写真の画質が荒いのはご了承ください(汗)表紙は農民の踊りで、裏は花の静物画。陽気な雰囲気と、落ち着いた雰囲気が合わさって、ブリューゲルのイメージがよく表されているように思います。

私が調べた中では、
ブリューゲル家の系譜はこのようになっています。

――――――――――――
ピーテル・ブリューゲル(父)

 ピーテル・ブリューゲル(子)
ヤン・ブリューゲル(父)

ヤン・ブリューゲル(子)
アンブロシウス・ブリューゲル
ヤン・ピーテル・ブリューゲル

アブラハム・ブリューゲル
ヤン・バプテスト・ブリューゲル
――――――――――――

矢印の部分が親子で、並んでいる名前は兄弟の関係です。展覧会の説明では五世代、150年に渡って続いているというのですから、まだ先があるのですね。私の力では調べ切れなかった・・・。今回出展される作品は以下の通りです。

 

出展作品

「ピーテル・ブリューゲル(子)作  婚礼の踊り 17世紀前半」
貴族の踊りとは違った、楽しげでエネルギーに溢れたダンスを踊る
農民たち。画面奥の椅子に座った女性がお嫁さんだと思われます。

「ヤン・ブリューゲル(父)&(子)作 
机上の花瓶に入ったチューリップと薔薇 1615-20年年頃」
ブリューゲル親子の共同作品なのでしょうか。花の静物画を
描き始めたのは、ヤンの世代からになります。
ヤン・ブリューゲル

 チラシの表紙に掲載されている、この二作品しかまだ分かっておりません。東京都美術館の情報はあるものの、公式HPも作られていないので、今後の更新に期待しましょう!
 以下に掲載する絵画は展覧会へやってくるものではありませんが、参考になりそうな作品です。ブリューゲル家族の作品をどうぞ!

 

展覧会において参考になるかもな作品

「ピーテル・ブリューゲル(父)作  1566年」
農民の画家と言われるブリューゲル(父)は多くの農民の踊りを
描いています。お祭だったり、婚礼のお祝いだったりと、賑やかに
踊る農民たちを生き生きと描いています。

「ピーテル・ブリューゲル(父)作  1567年」
この意志は息子にも伝わり、同じ名前のピーテル(子)は農民の踊りを
何枚も描いています。父親の作品の模写も多く残されています。
この「農民の踊り」は父親の作品です。

「ヤン・ブリューゲル(父)作  1600年頃」
ピーテル(子)の弟ヤン。彼は父親の踏襲ではなく自分の道を進み、
ヴァニタスを思わせる花や、地獄の絵画を描きました。

「ヤン・ブリューゲル(父)作  1620年」
その為、彼は「花のブリューゲル」と呼ばれています。
ピーテル(父)の時代はルネサンスでしたが、彼の時代にはもう
バロックの時代が到来しています。

「ヤン・ブリューゲル(父)とハンス・ロッテンハマーの合作 1597年」
情報によって兄のピーテル(子)が「地獄のブリューゲル」とされていますが、
それは間違いであり、地獄の作品を描いたのはヤンが多いです。
辺獄に降り立ったキリストが人々を救済する場面。

 2017年の日本で言えば150年前は、江戸幕府の15代将軍である徳川 慶喜が征夷大将軍に就任した年であり、そこからずっと世代が続いていたことになります。幕府の崩壊や幾つもの戦争、昭和の激動を乗り越え、現代まで画家として生き残ったと考えれば、凄いことだと思います。(ブリューゲルの国や時代も凄まじい激動の時代でした)
 ルネサンスからバロックまで続く画家一族の「ブリューゲル展」は、見るだけで歴史や絵画様式の変動が見て取ることができそうですね。ピーテル(父)の有名絵画はさすがに来ないのかな・・・?と思
いますが、もしかしたら版画などは来るかもしれません。約100点の作品の中で、ほとんどがブリューゲル一族の作品なんですかね!公式HPや巡回展などの情報はまだありませんので、続報に期待します!

→ ブリューゲル一族についての絵画を見たい方はこちら
→ ピーテル・ブリューゲル(父)の絵画を見たい方はこちら

→ 東京都美術館の「ブリューゲル展 画家一族」のHPはこちら
→ 「ブリューゲル展」公式HPはこちら

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