• メメント・モリ -西洋美術の謎と闇-

    ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画や展覧会、グッズ情報をご紹介。

    蚤をとる人の絵画12点。民衆の生活に深く根差した、跳ねるペスト蔓延の暗躍者

    The Young Beggar by Bartolome Esteban Murillo1645-50 -

     現代の私達にとって、蚤(ノミ)は生活している中で頻繁に出くわすものではありません。ペットや外部から拾って増えてしまったとしても、駆除できる範囲内だと思います。
     中世、近世のヨーロッパにおける蚤は、民衆の生活の一部であったと言っても過言ではなく、外や家中に飛び回っていました。薬草などの虫よけはあったものの、殺虫剤があるはずもなく、蚤やダニに血が吸われ放題。頭や身体についた蚤を捕まえて潰すという行為が、常習化していたのです。当時、恐ろしい病気ペスト(黒死病)が猛威を振るった原因は、ネズミに寄生したケオプスネズミノミとされています。ペスト菌を持つ蚤をネズミが運び、蚤が人間に噛みついて感染させたのです。
     「身体についた蚤をとる」という行為は農民画のモチーフとして描かれ、民衆がどのように蚤と付き合い、冷静に対処しているかが分かります。
     では、蚤をとる人の絵画12点をご覧ください。

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    美徳と悪徳の寓意(アレゴリー)12点。快楽か厳粛か。己の葛藤を具現化する命題

    François Boucher, after Paolo Veronese 1576-84 1750 -

     美徳は元々人間らしさ、人間としての価値を意味します。キリスト教支配における時代、「信仰」「希望」「慈愛」の三つと「正義」「賢明」「剛毅」「節制」の四つの、七つの美徳があるとされました。一方、悪徳も「吝嗇(りんしょく)」「憤怒」「淫欲」「嫉妬」「傲慢」「大食」「貪欲」の7つあり、それは「七つの大罪」と呼ばれています。双方は比較され、二構成で表現したり、美徳が悪徳を退治するという構図が描かれました。

     また。このテーマの一つとして「岐路に立つヘラクレス」というものがあります。古代ギリシアの寓話に基づいており、ギリシア神話の英雄ヘラクレスはある日、安易な安らぎと喜びの道を示す悪徳と、真の幸福につながる険しい坂道を示す美徳を象徴する女性に出会ったそうです。アニメや漫画だと葛藤する主人公の頭の中で天使と悪魔が現れ「目標を追いなさい!」「やめて遊んでしまえ!」と争うなんていうシーンがありますが、似たことだと思って構いません。ヘラクレスは眼前の誘惑に負けず、険しい道を進んだとされています。
     では、美徳と悪徳に関する絵画12点をご覧ください。

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    【重要告知】2023年4月末に、中世ルネサンスがテーマのブックカフェを開きます!

    ライブドア用

     皆さん、こんばんは。
     突然ですが…重要な発表をします!タイトルや画像にもう書いてしまっておりますが、管理人「扉園」は2023年4月末頃に、中世ルネサンスをテーマにしたブックカフェ「Tür テューア」を開きます!!!
     詳細をご覧ください^^

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    ネットショップ「めめんと・もり -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」のお引越しについて

    リニューアル題名 -

     こんばんは。私が運営しているネットショップ「めめんと・もり  -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」がお引越しすることになりました!
     ECサイト「BASE」でやらせていただいていたのですが、「Square」というサイトに変更いたします。「Square」も大手ECサイトとなり、セキュリティ上では問題はありませんのでご安心ください。決済方法はカード決済のみの受付となります。
    また、原材料などの値上がりの為、心苦しいのですが商品の値段をかえさせていただきました。

    お引越しにともない、売り切れとなっていた商品を一部製作しました!
    真心と愛と闇(!?)を込めて作らせていただきました。
    手縫いで細々とやっている為に個数に限りがありますので、お願いします。
    今後は一か月に1~2個のペースで出せていけたらなぁと思っています。(少なくてすみません^^;)

    「どんな感じなのだろ~?」と覗いてみるだけでも全然構いません。
    ショップを見て「可愛い!」「面白い!」と感じていただければ嬉しい限りです!
    どうぞよろしくお願いいたします^^


    ↓ サイトはこちらから!
    https://mementomori-shop.square.site


    三美神の絵画12点。魅力、美貌、創造を司る、ギリシア ローマ神話の美女達

    Raphaël  Les Trois Grâces 1483-1520 -

     三美神は、ギリシアとローマ神話に登場する三名の女神です。
     一般的には古代ギリシアの詩人ヘシオドスが述べた、アグライア(花のさかり)、エウプロシュネ(喜び)、タレイア(輝く女)とされています。彼女らは「カリス」と呼ばれ、ゼウスとエウリュノメの間に生まれました。ヴィーナス(ウェヌス)の従者として表されることが多く、神話では脇役となっているものの、絵画の世界では寓意画として多く描かれています。ギリシア神話では「魅力」「美貌」「創造」を司り、ローマ神話では「美」「愛」「貞節」の擬人化と考えられています。
     では、三美神の絵画12点をご覧ください。

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    エッサイの樹の絵画12点。旧約のダヴィデから新約へと繋がる、キリストの系譜

    The O Antiphons as Medieval Carols O Root of Jesse -

     キリストの系統樹と言われる、エッサイの樹。
     旧約聖書、新約聖書共に言及されており、ダヴィデ王の父親であるエッサイから、最上のキリストにいたる系統樹を表現し、「イエスこそダヴィデの系統から生まれると予言された救い主である」という事を強調する為の画題となっています。イタリアよりも北方地域にてよく見られるテーマです。

     エッサイが根の部分を果たし、そこからダヴィデ、ソロモンをはじめとする旧約聖書の王達が幹や枝におり、最上部には聖母マリアに抱かれた幼子イエスの姿が描かれています。エッサイからキリストの間には約43世代いるのですが、流石にそこまでは加えられないので12人の王であったり、ダヴィデ&ソロモンのみであったりします。横側に預言者や、当時の教会の関係者が描かれている事もあります。
     では、血筋を巡るエッサイの樹の絵画12点をご覧ください。

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    ルツ記の絵画11点。嫁姑、貧富も幸福に。たおやかな麦穂の如く心慎ましき男女

    EDUARD HOLBEIN  RUTH AND BOAZ 1807-75 -

     ルツ記は旧約聖書に記載されている、モアブ人女性ルツを主人公とする物語です。
     ユダのベツレヘム出身のエリメレク、妻ナオミと二人の息子はモアブに移り住み、息子の一人はルツと結婚します。やがて男たちは皆死んでしまい、自国へと帰るナオミにルツはついていくことを決心します。ルツがベツレヘムの畑にて貧しく麦の落穂を拾っていた時、その畑の所有者に「落穂を沢山拾って。さぁ食べて水を飲みなさい」と食事を勧められ、多くの麦をもらいました。所有者はボアズという人物で、図らずもエリメレクの遠縁だったのです。ルツとナオミは深く感謝し、慎ましく暮らしました。

     やがてナオミは「あなたは主人の元へゆくべきです」と、ルツにボアズの床へ行くよう勧めます。ルツはそれに従いますが、彼は「私の他に権利の高い親戚がいる」と床を共にすることをよしとせず、何事もなく翌朝ルツに贈り物を持たせて家に帰らせます。ボアズはその親戚と会い、親族の贖いの責任を自身が負い、エリメレクの土地や息子の妻を譲り受ける事を、証人のもとで承諾させました。

     こうしてルツはボアズの正式な妻となりました。ルツは息子オベデを産みます。オベデは将来ダヴィデ王の祖父となる人物なのです。この物語は「異邦人でありながらも姑についていき、敬虔な心で仕事をした慎ましきルツ。欲望に負けず、知恵を以て正式な契約にのっとってルツを妻としたボアズ」を讃えています。血なまぐさいシーンがある聖書内において、争いのない穏やかで静かな物語と言えますね。
     では、ルツ記の絵画11点をご覧ください。

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    ディオゲネスの絵画12点。アレクサンドロス大王を唸らせた古代ギリシアの哲学者

    Diogenes lantern search honest 17th attributed to Mattia Preti -

     ディオゲネスは紀元前4世紀の古代ギリシアの哲学者で、アンティステネスの弟子、ソクラテスの孫弟子とされています。キュニコス派(犬儒派)の思想を守り、彼は「徳」を積むことが人生最大の目的であり、肉体的、精神的な鍛練を重んじ、清貧することが重要だと考えました。物を所持することを拒否した彼はぼろを着て放浪し、大樽もしくは甕(かめ)を住処としていました。犬のような生活を送ったとされていた為、「犬のディオゲネス」とも呼ばれたのです。

     有名なエピソードとして以下があります。ある日、アレクサンドロス大王がディオゲネスの元へ訪れます。彼は日向ぼっこをしていました。大王が「何か望むものはないか?」とたずねたところ「そこは日陰になるからどいてください」と答えました。その後少し会話をし、大王は去り際に「私がアレクサンドロスでなかったら、ディオゲネスになりたい」と感心の言葉を残したそうです。このエピソードは、何名もの画家によって描かれています。他にもディオゲネスは様々な逸話を持っています。

     しかしながら、彼の最期に関してははっきりしていません。タコを食べて当たったからとも、犬に足を噛みつかれたからとも、息を止める修行をしたからとも言われているのです。犬のディオゲネスと言われた彼が、犬によって殺められてしまったとしたら、皮肉ですね…。真相は闇の中です。
     では、ディオゲネスに関する絵画12点をご覧ください。

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    遊ぶ子供達の絵画12点。おもちゃや動物、自然とたわむれる、やんちゃな子供達

    Joseph Wright 'of Derby' 1734–97 Two Boys with a Bladder -

     現代の子供達は何をして「遊ぶ」でしょうか。現代では自分で遊ぶ手段を考えなくても、エンターテインメントが溢れていて、遊ぶ行為は無数に存在します。テレビゲームやスマホゲーム、漫画や映画、アニメ、それ関連のおもちゃ、アミューズメントなどなど。おもちゃのパソコンが売られているのを見たり、次々と新しいゲーム機が登場したりするのを知ると「ハイテクになったなぁ・・・」としみじみ思います。かくいう私は、ポケモンとかたまごっちの世代ですw

     近世や近代に生きる子供たちは、もちろんそのようなゲーム機を持っていません。漫画もありませんし、ディ〇ニーラ〇ドもありません。YouTubeも見れないし、映画もアニメもありません。彼等は自然で手に入れた物をおもちゃにし、職人が手作りで作ったおもちゃを使い、友達や動物とたわむれ、自然の中で遊びを見出しました。今の私たちでも「懐かしい」と思えるような、昔ながらの遊び方をしていたのです。
     では、遊ぶ子供たちの絵画12点をご覧ください。

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    割礼を受けるキリストの絵画12点。大事な部分の皮を切除する、ユダヤの風習

    Parmigianino The Circumcision 1523 -

     割礼とは男女に施される宗教的な、または衛生上的な施術です。男子は大事な部分の一部を切除するそうです。歴史は古く、イスラエルの他、古代エジプトやバビロニアなどの地域で宗教的な観点で割礼が行われました。
     旧約聖書の「創世記」にて、神がアブラハムにこう命じました。「あなたたちの男子はすべて割礼を受ける。切り取りなさい。これが契約のしるしとなる。・・・生まれてから8日目に割礼を受けなければならない」と。割礼を受けることはイスラエルの民ということ。この風習により、ユダヤの民であるイエス・キリストや十二使徒はみな割礼を受けました。

     新約聖書にも割礼の記述はあります。初期のキリスト教の会議において割礼は廃止となり、後年の西洋の者達にとってこの風習はそこまで行わない存在であったものの、このシーンは想像よりも多くの画家に描かれていました。
     では、割礼の絵画12点をご覧ください。ショッキングな描写はないものの、閲覧注意となりますので、そういった場面が苦手な方はご注意ください。

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    中世ルネサンスのシュールな絵画をこよなく愛する。
    師匠はヒエロニムス・ボス。
    神秘とダークな作品情報を皆様と共有していきたいと思います。

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