メメント・モリ -西洋美術の謎と闇- | ページ 2 | ダークサイドの西洋美術にまつわる絵画をご紹介
新約聖書

シチリアの聖アガタの絵画13点。乳房を切り取られる拷問を受け、殉教した聖女

シチリアの聖アガタは、3世紀頃に生きたとされる聖女です。 シチリア島のカタニアの貴族として生まれた聖アガタ。美しく教養がある彼女は、ローマ人の権力者から結婚を申し込まれたものの拒否します。怒った権力者は彼女をキリスト教徒という理由で告発し、...
ギリシャ神話

オリオンの絵画11点。アルテミスを愛しアポロンに謀れ、星座となった巨人の狩人

オリオンはボイオティア地方に住む巨人の狩人です。背の高い偉丈夫で、一説によるとポセイドンとミノス王の娘エウリュアレーの間に生まれたとされています。 彼は恋多き男で、シーデーやメロペーという美女を愛しましたが、シーデーはヘラによって殺され、メ...
図像学・技法

超個性的!豊穣な卵のマスターと呼ばれる、素性不明な画家の寓意的作品13点

びっしりと描かれた人体と異形。転がる卵。滑稽めいた顔。寓意と風刺と謎がたゆたう、奇異な作品ー…。17世紀後半~18世紀前半頃に生きたとされる、不思議な作品の画家はこう名付けられました。 「Master of the Fertility of...
図像学・技法

ネズミの絵画11点。家を縦横無尽に走りまわり、死のペストを運ぶ陰の脅威者

家に穴を開け屋根裏を走りまわり、穀物を食い荒らしてフンを落とす。現代でも害獣とされ、駆除の対象になってしまうネズミ。 中世、近世のヨーロッパにおいてもネズミは忌み嫌われる存在で、不吉や死、病気の象徴として恐れられ、駆除されていました。ですが...
歴史

蚤をとる人の絵画12点。民衆の生活に深く根差した、跳ねるペスト蔓延の暗躍者

現代の私達にとって、蚤(ノミ)は生活している中で頻繁に出くわすものではありません。ペットや外部から拾って増えてしまったとしても、駆除できる範囲内だと思います。 中世、近世のヨーロッパにおける蚤は、民衆の生活の一部であったと言っても過言ではな...
図像学・技法

美徳と悪徳の寓意(アレゴリー)12点。快楽か厳粛か。己の葛藤を具現化する命題

美徳は元々人間らしさ、人間としての価値を意味します。キリスト教支配における時代、「信仰」「希望」「慈愛」の三つと「正義」「賢明」「剛毅」「節制」の四つの、七つの美徳があるとされました。一方、悪徳も「吝嗇(りんしょく)」「憤怒」「淫欲」「嫉妬...
その他

【重要告知】2023年4月末に、中世ルネサンスがテーマのブックカフェを開きます!

皆さん、こんばんは。 突然ですが…重要な発表をします!タイトルや画像にもう書いてしまっておりますが、管理人「扉園」は2023年4月末頃に、中世ルネサンスをテーマにしたブックカフェ「Tür テューア」を開きます!!! 詳細をご覧ください^^
その他

ネットショップ「めめんと・もり -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」のお引越しについて

こんばんは。私が運営しているネットショップ「めめんと・もり  -美術と神話の不思議かいぶつ雑貨-」がお引越しすることになりました! ECサイト「BASE」でやらせていただいていたのですが、「Square」というサイトに変更いたします。「Sq...
ギリシャ神話

三美神の絵画12点。魅力、美貌、創造を司る、ギリシア ローマ神話の美女達

三美神は、ギリシアとローマ神話に登場する三名の女神です。 一般的には古代ギリシアの詩人ヘシオドスが述べた、アグライア(花のさかり)、エウプロシュネ(喜び)、タレイア(輝く女)とされています。彼女らは「カリス」と呼ばれ、ゼウスとエウリュノメの...
挿絵

エッサイの樹の絵画12点。旧約のダヴィデから新約へと繋がる、キリストの系譜

キリストの系統樹と言われる、エッサイの樹。 旧約聖書、新約聖書共に言及されており、ダヴィデ王の父親であるエッサイから、最上のキリストにいたる系統樹を表現し、「イエスこそダヴィデの系統から生まれると予言された救い主である」という事を強調する為...
旧約聖書

ルツ記の絵画11点。嫁姑、貧富も幸福に。たおやかな麦穂の如く心慎ましき男女

ルツ記は旧約聖書に記載されている、モアブ人女性ルツを主人公とする物語です。 ユダのベツレヘム出身のエリメレク、妻ナオミと二人の息子はモアブに移り住み、息子の一人はルツと結婚します。やがて男たちは皆死んでしまい、自国へと帰るナオミにルツはつい...
歴史

ディオゲネスの絵画12点。アレクサンドロス大王を唸らせた古代ギリシアの哲学者

ディオゲネスは紀元前4世紀の古代ギリシアの哲学者で、アンティステネスの弟子、ソクラテスの孫弟子とされています。キュニコス派(犬儒派)の思想を守り、彼は「徳」を積むことが人生最大の目的であり、肉体的、精神的な鍛練を重んじ、清貧することが重要だ...
歴史

遊ぶ子供達の絵画12点。おもちゃや動物、自然とたわむれる、やんちゃな子供達

現代の子供達は何をして「遊ぶ」でしょうか。現代では自分で遊ぶ手段を考えなくても、エンターテインメントが溢れていて、遊ぶ行為は無数に存在します。テレビゲームやスマホゲーム、漫画や映画、アニメ、それ関連のおもちゃ、アミューズメントなどなど。おも...
新約聖書

割礼を受けるキリストの絵画12点。大事な部分の皮を切除する、ユダヤの風習

割礼とは男女に施される宗教的な、または衛生上的な施術です。男子は大事な部分の一部を切除するそうです。歴史は古く、イスラエルの他、古代エジプトやバビロニアなどの地域で宗教的な観点で割礼が行われました。 旧約聖書の「創世記」にて、神がアブラハム...
ギリシャ神話

ウェルトゥムヌスとポモナの絵画13点。老婆に変身し美女に自己PRをしまくる若者

古代ローマの詩人オウィディウスの「変身物語」より。ポモナは果樹園を栽培しているニンフであり、彼女は恋愛に全く興味がなく果樹を手入れすることを楽しんでいました。 そんな彼女に恋をしてしまった季節の神ウェルトゥムヌス。彼は剪定師に化けたり羊飼い...
新約聖書

海上を歩くキリストの絵画12点。暴風荒れる中しずしずと進み、使徒ペトロを導く

十二使徒と共に宣教し、徐々に信徒を増やしてきたイエス・キリスト。 彼は少しのパンと魚で4~5000名程の群衆を満腹にさせる、という奇跡を行うと群衆はどよめきました。「彼こそ救世主メシアだ!王にしよう!」と。「世界を我々のものにしよう!」と言...
ギリシャ神話

時の翁(クロノス)の絵画9点。大鎌を携え、若さを無情に刈り取る翼を持つ老人

時の翁(クロノス)は大鎌や砂時計を持つ老人の姿で描かれ、現生の時間的な虚しさを象徴しています。 クロノスは「時」を意味し、ギリシアの神とされています。紀元前6世紀頃の思想家シュロスのペレキデスによって言及されました。ゼウス達の父親であるクロ...
歴史

瀉血(しゃけつ)の絵画12点。有害物が排除されると信じ血を抜く、迷信深き治療法

瀉血(しゃけつ)というのは、病気を治す為に身体に溜まった有害物を排除しようと、血を抜くという治療法です。中世、近世のヨーロッパやアメリカで盛んに行われました。 医学的知識が乏しかった当時、どんな病気であっても「身体から膿(うみ)を出すように...
聖人

クレルヴォーの聖ベルナルドゥスの絵画12点。マリアの彫像から母乳を飲む奇跡

クレルヴォーの聖ベルナルドゥスは12世紀頃に生きたフランスの神学者です。 ベルナルドゥスはフォンテーヌで騎士の息子として生まれました。母が信仰厚き人であったので、彼は修道院に入ることを希望し、20代の頃にシトー修道院へと足を踏み入れます。そ...
歴史

つけぼくろの絵画13点。小さい一つじゃ足りない。ほくろだらけの近世のお化粧

泣きほくろや口元のほくろはどこかセクシーに感じられ、あったらいいなぁと思う人もいるのではないでしょうか。ただそれはワンポイントで、いっぱいはいらない人が殆どのはず。 16世紀~18世紀末のイギリスやフランスなどのヨーロッパの上流階級で、「パ...