

「コンスタンチン・マコフスキー作 1839-1915年」
プシュケーのような女性達が踊り、男性は楽器を奏でています。
クピドは豹に乗っており、獰猛な獣を愛の神が操るという、
弱肉強食もない平和な世界だという事が分かります。

「ハリー・シドンズ・モーブレー作 1890年」
こちらは賑やかなアルカディア像ではなく、夕暮れ時のような
穏やかな理想郷ですね。作者の意図や経緯などは分かりませんが、
作者の「私ならこんな理想郷へ行きたい」という好みが感じられますね。

「Károly Markó (親)作 1830年」
美しい緑の森林が立ち並ぶ風景画の中に、二人の男女が座って
います。遠景の二人は同人物でしょうか。本当の理想郷は自然と
共に生きる事、というメッセージが込められているような気がします。

「トマス・コール作 1838年」
森も山も泉も家もあり、とても過ごしやすそうな理想郷。
何だかRPGの風景にありそうな感じですよね。ファンタジーは
こういったアルカディア的雰囲気に源泉がありそうですね。

「上記の作品の左上のアップ」
素敵な作品だと思って紹介しようとしたら、上記の作品のアップでしたw
木漏れ日の中、人々は幸せそうに楽しんでいますね。
この部分だけでも、充分一枚の絵画になりそうです。

「トマス・コール作 1843年」
アルカディアの夕暮れを描いた作品。昼間の楽し気な雰囲気とは
異なり、静かで神秘的な風景ですね。私だったら、こんな理想郷に
住んでみたいかも。のんびり過ごせそう・・・。

「トマス・エイキンズ作 1883年」
一糸まとわぬ姿で森林浴を楽しんでいる人々。西洋は日照りが
少ない為に、現代においても暖かい晴れの日はこうやって森林浴を
しているそう。作者にとっては生まれたままで日向ぼっこが一番幸せ、
という事なのですかね。

「ルネ・ダンジューの写本の挿絵より 1457年」
アルカディアは争いのない平和な理想郷。しかし・・・。
そんな所にも死は訪れてしまうのです。墳墓を前にした男性は、
静かにうつむき、自らにも起こる摂理を噛みしめているようです。
「メメント・モリ(死を想え)」的なテーマですね。

「二コラ・プッサン作 1637年」
プッサンの代表作「アルカディアの牧人たち」。牧人は墓石を指さし、
女性に意味ありげな目線を送っています。墓石にはEt In Arcadia Ego
(我はアルカディアにもある)と書かれており、こちらも死は何処に
おいても訪れることを示しています。

「二コラ・プッサン作 1627年」
上記の絵画より十年前に描かれた同テーマの作品。牧人と女性は
共に墓石を除き込んでいます。足元の老人も牧人だと思われますが、
彼は自らに起こる運命を享受しているようですね。
墓石には頭蓋骨が置かれており、上記より不気味さを感じる作品です。

「グエルチーノ作 1591-1666年」
プッサンに感化され、グエルチーノはこのようなアルカディアでの死を
描きました。旅をしてやっとの事で理想郷に到着し、喜んでいた矢先に
知った事実・・・。生々しい髑髏と呆然とした牧人の表情に、「死」の
現実が突き付けられます。

「アンゲリカ・カウフマン作 1741–1807年」
アルカディアの牧人と題された作品ですが、中央の老人と女性は
ちょっと様子が違います。確かではないものの、二人はオイディプス王と
娘アンティゴネーのような気がします。左側の二人の牧人は墓石を
指さしており「我はアルカディアにもある」のテーマとなっているようですね。

二コラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」はメメント・モリ的なテーマを扱っているだけではなく、多くの謎を秘めている作品として知られています。墓石に刻まれている碑文「Et in Arcadia ego (我はアルカディアにもある)」の文字を並べ替えると、「I Tego Arcanadei (立ち去れ、私は神の秘密を隠した)」と別の意味の文章が成立するそうです。また、絵画に描かれた背景はフランスのレンヌ・ル・シャトー村の近隣に類似しているそうで、そこをモチーフとしたのではないかと言われています。
荒俣宏著の「レックス・ムンディ」という小説がこの絵画の謎について取り上げ、作者自身の説を上げています。数年前に読みましたが、「面白い」というよりは「勉強になる」といった感じの内容でしたね。西洋史、伝承、宗教、オカルトなどに興味のある方には蘊蓄が詰め込まれていて、お勧めできる本だとは思います^^
→ オイディプス王についての絵画を見たい方はこちら
プシュケーのような女性達が踊り、男性は楽器を奏でています。
クピドは豹に乗っており、獰猛な獣を愛の神が操るという、
弱肉強食もない平和な世界だという事が分かります。

「ハリー・シドンズ・モーブレー作 1890年」
こちらは賑やかなアルカディア像ではなく、夕暮れ時のような
穏やかな理想郷ですね。作者の意図や経緯などは分かりませんが、
作者の「私ならこんな理想郷へ行きたい」という好みが感じられますね。

「Károly Markó (親)作 1830年」
美しい緑の森林が立ち並ぶ風景画の中に、二人の男女が座って
います。遠景の二人は同人物でしょうか。本当の理想郷は自然と
共に生きる事、というメッセージが込められているような気がします。

「トマス・コール作 1838年」
森も山も泉も家もあり、とても過ごしやすそうな理想郷。
何だかRPGの風景にありそうな感じですよね。ファンタジーは
こういったアルカディア的雰囲気に源泉がありそうですね。

「上記の作品の左上のアップ」
素敵な作品だと思って紹介しようとしたら、上記の作品のアップでしたw
木漏れ日の中、人々は幸せそうに楽しんでいますね。
この部分だけでも、充分一枚の絵画になりそうです。

「トマス・コール作 1843年」
アルカディアの夕暮れを描いた作品。昼間の楽し気な雰囲気とは
異なり、静かで神秘的な風景ですね。私だったら、こんな理想郷に
住んでみたいかも。のんびり過ごせそう・・・。

「トマス・エイキンズ作 1883年」
一糸まとわぬ姿で森林浴を楽しんでいる人々。西洋は日照りが
少ない為に、現代においても暖かい晴れの日はこうやって森林浴を
しているそう。作者にとっては生まれたままで日向ぼっこが一番幸せ、
という事なのですかね。

「ルネ・ダンジューの写本の挿絵より 1457年」
アルカディアは争いのない平和な理想郷。しかし・・・。
そんな所にも死は訪れてしまうのです。墳墓を前にした男性は、
静かにうつむき、自らにも起こる摂理を噛みしめているようです。
「メメント・モリ(死を想え)」的なテーマですね。

「二コラ・プッサン作 1637年」
プッサンの代表作「アルカディアの牧人たち」。牧人は墓石を指さし、
女性に意味ありげな目線を送っています。墓石にはEt In Arcadia Ego
(我はアルカディアにもある)と書かれており、こちらも死は何処に
おいても訪れることを示しています。

「二コラ・プッサン作 1627年」
上記の絵画より十年前に描かれた同テーマの作品。牧人と女性は
共に墓石を除き込んでいます。足元の老人も牧人だと思われますが、
彼は自らに起こる運命を享受しているようですね。
墓石には頭蓋骨が置かれており、上記より不気味さを感じる作品です。

「グエルチーノ作 1591-1666年」
プッサンに感化され、グエルチーノはこのようなアルカディアでの死を
描きました。旅をしてやっとの事で理想郷に到着し、喜んでいた矢先に
知った事実・・・。生々しい髑髏と呆然とした牧人の表情に、「死」の
現実が突き付けられます。

「アンゲリカ・カウフマン作 1741–1807年」
アルカディアの牧人と題された作品ですが、中央の老人と女性は
ちょっと様子が違います。確かではないものの、二人はオイディプス王と
娘アンティゴネーのような気がします。左側の二人の牧人は墓石を
指さしており「我はアルカディアにもある」のテーマとなっているようですね。

二コラ・プッサンの「アルカディアの牧人たち」はメメント・モリ的なテーマを扱っているだけではなく、多くの謎を秘めている作品として知られています。墓石に刻まれている碑文「Et in Arcadia ego (我はアルカディアにもある)」の文字を並べ替えると、「I Tego Arcanadei (立ち去れ、私は神の秘密を隠した)」と別の意味の文章が成立するそうです。また、絵画に描かれた背景はフランスのレンヌ・ル・シャトー村の近隣に類似しているそうで、そこをモチーフとしたのではないかと言われています。
荒俣宏著の「レックス・ムンディ」という小説がこの絵画の謎について取り上げ、作者自身の説を上げています。数年前に読みましたが、「面白い」というよりは「勉強になる」といった感じの内容でしたね。西洋史、伝承、宗教、オカルトなどに興味のある方には蘊蓄が詰め込まれていて、お勧めできる本だとは思います^^
→ オイディプス王についての絵画を見たい方はこちら





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