

ヘラルト・ダヴィト作 1460-1523年」
「イエス、どうしよう」と息子に相談すると、彼は「私の時はまだ来て
いません」と謎めいたことを話しました。マリアは納得したのか、
「イエスの言うとおりにして」と召使い達に告げます。

フアン・デ・フランデス作 1460-1519年」
キリストは「水がめに水をいっぱい入れて、くんで世話係のところへ
持っていきなさい」と告げました。絵画ではコンパクトな水がめに
水を注いでいますね。それにしても静かな感じの婚礼の場・・・。

フェルナンド・ガジェゴ作

ハンス・ロッテンハマー作 1564-1625年」
びっしりと集った祝宴の参加者。女性の奥でキリストが「水を
入れなさい」と指示を出しております。建物や人々を見ると、
「聖書の物語」を描いたというよりも、「現代の婚礼にキリストを
挿入した」と言った感じにも思えます。

「ヤン・コルネリス・フェルメイエン作 1530年」
テネブリスムの光と影が織りなす婚礼。こちらの作品も
水とワインの奇跡を描かず、フランドルの婚礼の場にキリストを
招待してしまった状態ですね。キリストも楽しそうです^^

「アンドレア・ボスコリ作 1580-85年」
「水を入れなさい」と指示している奥で、かなりのどんちゃん騒ぎを
やらかしている人々。「キリストの最初の奇跡」という物語なのに、
どちらかと言うと俗画に近い雰囲気の作品が目立ちます。

「パオロ・ヴェロネーゼ作 1562-63年」
ウォーリーならぬキリストを探せ!という状態の婚礼。
通販でこの絵画の1000ピースのパズルが売っていました。
物凄くやりがいがありそうです。

「マールテン・ド・フォス作 1597年」
壺のデザインが全て異なりオシャレですね。王宮か、博物館か、
マイコレクションなのでしょうか。それにしても今気付いたのですが、
土足と裸足の人がおり、キリストは殆どの婚礼絵画で裸足。
何か意味があるのかしら?(ジュゼッペさん作だけサンダル履きでした)

「ユリウス・シュノル・フォン・カロルスフェルト作 1794-1872年」
野外の婚礼の場で「水をかめに入れなさい」と言い、井戸の蛇口(?)
から水を入れるよう指示しています。桶かなにかでかめに水を
汲んで入れるかと思いきや、この絵画では直接注ぐのですね!

「ジュセッペ・クレスピ作 1686年」
のんびりと祝宴を楽しむ人々。マリア様も水が上質なワインに
変化してほっと一息です。猫が水がめを倒しそうですよ!

「デニス・カルヴァルト作 1540-1619年」
最初、黄色の服の手前の女性がマリアで「黄を使うのは珍しいな」と
思ったのですが、おそらくキリストの左隣のピンクの女性がマリアと
思われます。キリスト達よ働くり召使いたちの方が目立つのは、
民衆を際立たせようという画家の配慮によるものなのかな?

「バルトロメ・エステバン・ムリーリョ作 1617-82年」
お祝いムードが感じられない、静かな婚礼。
今更ですが、以前まで「カナの婚礼」を「カナさんの結婚式」だと
思っていました。カナは花嫁じゃなくて土地名なのね・・・。(恥ずかしい)

聖書によるとキリストが指示したのは、2~3メトレテス分が入る水がめが6個であったと記述がありました。
調べてみると、1メトレテスが39リットルくらいらしいので、2~3メトレテスだと約78~117リットル。水がめ6個分の総量は468~702リットルであります。
そして日本の一般的な浴槽だと、お湯が200~250リットルほど入るそうです。浴槽で考えると468~702リットルの水は、だいたい2.3~2.8杯分となります。なので、キリストは浴槽2.5杯分くらいの水を所望していた感じになるのですね!(かなり微妙なたとえw)
先ほどの絵画紹介ではフェルナンド・ガジェゴさん作の水がめを「でっかい!」と書きましたが、彼が一番近い表現をしていたのですね。それを丁度いいととるか、多いととるかは意見が分かれそうです。個人的には多く感じました。参加者が何名いるかは分かりませんが、宴も後半に入った時に葡萄酒を500リットル以上投入するのは凄いように感じます。100名参加だとしても、一人5リットル飲まされる羽目になるような^^; 祝宴の最初に準備しても足りるレベル・・・。「取っておいてこれから使う分」も作ったのかな。
象徴が多い聖書の記述なので、そんな細かいところに突っ込んではいけませんね(笑)



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