絵画 美徳と悪徳の寓意(アレゴリー)12点。快楽か厳粛か。己の葛藤を具現化する命題 美徳は元々人間らしさ、人間としての価値を意味します。キリスト教支配における時代、「信仰」「希望」「慈愛」の三つと「正義」「賢明」「剛毅」「節制」の四つの、七つの美徳があるとされました。一方、悪徳も「吝嗇(りんしょく)」「憤怒」「淫欲」「嫉妬... 2022.09.09 絵画図像学・技法
歴史 医療占星術についての写本14点。12星座の生物が人体に乗っかるシュールな挿絵 中世の時代、、病気の患者に医療と占星術が結びついた治療を行っていました。それは医療占星術(メディカルアストロロジー)と呼ばれ、患者の星座と現在の星の位置を考慮したうえで、診断や治療が為されたそうです。 星座は人体の部位と関連しているとされ、... 2018.09.15 歴史中世・ルネサンス
中世・ルネサンス アンドロギュノス(両性具有)についての写本挿絵13点。錬金術における完全体の象徴 古代ギリシャやエジプトで興り、中世ルネサンス時代に発達した、卑金属から金を錬成する術を探る錬金術。 錬金術師の目標は金を生み出すだけではなく、対立している両極性の統合、完全性の入手にありました。男女や善悪、太陽と月。世界の全ては両極性を含ん... 2018.07.26 中世・ルネサンス神話・伝承
古典文学 イソップ童話(寓話)の絵画14点。ギリシャのアイソーポスが紡いだ、ためになる寓話集 イソップ寓話(童話)は、紀元前6世紀頃の古代ギリシャ時代の人物アイソーポス(イソップ)が作ったとされる寓話集です。(寓話は例え話によって人の生活に馴染みの深いできごとを伝え、学ばせることを目的とした物語) アイソーポスは元々奴隷でしたが、話... 2018.06.29 古典文学神話・伝承
中世・ルネサンス キリストの五つの傷 (聖痕) の絵画14点。救済の概念を絞りすぎてシュールな姿に 中世時代において、宗教画は「リアルであってはならない」ものでした。 現世に生きる私達が、神聖なるキリストや神、聖人達を表現できる訳がない、聖なる存在を現実的に描くのは冒涜的である、という理由からです。それ故、中世の作品は象徴性が重視され、ヘ... 2018.06.26 中世・ルネサンス新約聖書
中世・ルネサンス 運命の女神フォルトゥナの中世絵画13点。全人類の車輪を操る、表裏一体の女神 フォルトゥナはローマ神話における運命の女神です。ギリシャ神話ではテュケーに相当し、幸運の女神ともされています。 フォルトゥナは元々豊穣を司る女神で、ローマの東にあるプラエネステという土地で信仰されていたそうです。ローマ王がその信仰を自国へと... 2018.05.24 中世・ルネサンス図像学・技法
絵画 若さの泉の絵画14点。老人が入ると青年へ。願望から伝説が生まれた若返りの泉 「若さの泉」は、入るだけで老人が瞬く間に若返るとされた伝説の泉です。「若返りの泉」「青春の泉」とも呼ばれています。 西洋でいつ頃伝説が普及したかは定かではありませんが、中世時代にはあったようです。元々、水は不思議な力を持つと考えられており、... 2018.05.09 絵画図像学・技法
絵画 寓意画(アレゴリー)の絵画13点。複雑な概念を擬人化して伝える、美術的技法 寓意(ぐうい)(英語:アレゴリー)は絵画や文学において、抽象的で曖昧な概念を、具体的な物事に置き換える技法です。 絵画では寓意を描いた作品を「寓意画」と呼び、難しい概念を擬人化したり道具を使うことによって、対象者に明確に伝える図像学の一つで... 2017.04.21 絵画図像学・技法
絵画 【作品13点】半分人間で半分骸骨。絵画や彫刻で流行った、メメント・モリの一形態 メメント・モリはラテン語で「死を忘れるな」という意味の、宗教、美術的スローガンです。 始まりはローマ時代とされていますが、キリスト教が普及するようなってから、このスローガンは重要視され、様々な作品形態が生まれました。それはヴァニタスであった... 2017.04.14 絵画生と死