2017年11月13日~2018年1月29日まで、福岡県の西南学院大学博物館で、「キリスト教の祈りと芸術 ―装飾写本から聖画像まで-」という展覧会が行われます!
「祈り」を主軸にした芸術を通して、キリスト教信仰の歴史を学んでいくという流れとなり、世界各地で制作された写本や聖画、道具が展示されます。中世時代の美術に興味を持つ人には、超気になる展覧会となっております。では、詳細を見ていきましょう!
チラシ一枚目。唐草模様の背景に、古典的な装丁の本をモチーフにしており、アンティーク好きの心をくすぐるチラシとなっております。文字もオシャレですね。
チラシ二枚目。幾つかの作品が掲載されております。博物館ということですから、写本や聖画の他に、胸像や彫刻なども展示されるのでしょうね。本物の写本が見られるなんて、なかなか機会がありませんよ!
1章 信仰の芸術-聖書写本と祈祷書-
1節 聖なる書
2節 祈りの書
〈主な展示資料〉
リンディスファーン福音書(複製)・・・リンディスファーン修道院で7世紀末~8世紀初頭にかけて製作され、マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4名の聖人の福音書からなるラテン語の装飾写本です。
トリノ=ミラノ時祷書(複製)・・・14世紀後半に製作開始され、15世紀に未完成で終わってしまった分冊の装飾写本。ファン・エイク兄弟も携わっていたのではないか、という噂があります。
「洗礼者ヨハネの誕生 トリノ=ミラノ時祷書より」
2章 思想の広がり-印刷技術の発明と改革-
1節 活版印刷と宗教改革
2節 対抗宗教改革と布教活動
〈主な展示資料〉
ルター訳聖書・・・マルティン・ルターによるヘブライ語と古典ギリシア語から翻訳した、16世紀の旧約聖書と新約聖書のドイツ語訳版です。
聖フランシスコ・ザビエル伝・・・詳細は分からないものの、17世紀スペインの詩人フランシスコ・デ・ラ・トーレによって書かれた、ザビエルの生涯をまとめた書だと思われます。
3章 受容のかたち-世界の聖画像-
1節 東方正教会の聖画像
2節 布教活動と聖画像
〈主な展示資料〉
聖母の庇護(ロシアのイコン)
サポパンの聖母への奉納画(メキシコ)
会 場:西南学院大学博物館 1階特別展示室、2階講堂
住所:福岡県福岡市早良区西新3丁目13−1
会 期:2017年11月13日(月)~1月29日(土)
休 館:日曜日、12月25日、12月28日~1月5日
※1月21日(日)は開館(10:00-17:30)
入館料:無料
特別展ガイドツアー
日程:2017年11月17日、18日
時間:11:30~12:00 15:30~16:00
参加料:無料 ※申込不要
第22回 特別展関連公開講演会
日時:2017年11月25日 13:00~14:30
講演 :「〈もの〉としての聖書、〈もの〉としてのイコン」
講演者:鐸木 道剛氏(東北学院大学文学部総合人文学科教授)
参加料:無料 ※申込不要
どれくらいの規模かは分かりませんが、1階のひと部屋と2階の講堂が使われるというのなら、狭いという事はなさそうですね。入場無料っていうのも凄いです。また、来場してアンケートに答えた方に、もれなく博物館オリジナルグッズがプレゼントされるそうです。(数に限りがあり、なくなり次第終了とのことです) 致せり尽くせりの、とても興味をそそる展覧会ですね!
残念なことに巡回展はなさそうです。西南学院大学が、南部バプテスト連盟の宣教師C・K・ドージャーによって建立されたキリスト教の大学だそうで、そういったキリスト教的な資料を多く保有しているんですね。定期的に展覧会を行っているので、チェックしてみるのもいいかもしれませんね。
地元に住んでいる方、九州に住んでいる方、県外だけど観たい!という方はぜひ福岡の西南学院大学博物館へ足を運んでみてください^^
→ 「キリスト教の祈りと芸術展」の公式HP情報はこちら
→ フランシスコ・ザビエルについての絵画を見たい方はこちら
【 コメント 】
>> 知らなかった…号泣様へ
こんばんは^^
展覧会あるあるですよね…。
私も幾度となく「うわー行けばよかったー!(泣)」となっています。
地元だと悔しさはひとしおですよね。
最近だとフリマアプリで欲しかった本が売られていたのに、気付いた時には売り切れになっていて「気付くのが遅いー!買いたかったー!」と後悔しました^^;
めっちゃ地元やのに!!
知らなかった…
大学内に博物館があることすら知らなかった…
灯台もと暗しとはこのことですね